何らの現実的な物事を整理するという点では、以前紹介した5W5Hの方法は、物事を整理し、確実に物事を進めて行くときには、使えるテクだが、今回は、アイディアを拡散したり、収束させるためのメモ術やノートなどの使い方を紹介する。ちなみにiPadはやめて紙でメモしている。

iPadは利用しないで、紙に戻る

以前は、iPadでメモして、メモも電子化しようと試みたことがあったが、以下の点で紙のほうが便利なので、結局紙に戻っている。

  • 紙のほうが初動スピードが早い
  • 紙は、電池切れの心配もなし
  • iPadと比べ圧倒的に軽い。メモするだけなら紙数枚で問題なし。
  • 紙を数枚並べて見るという一覧性の良さ

特に一覧性の良さは、iPadである程度読みやすい文字サイズで、一覧性を確保しようとすると、同時にiPadが何個も必要となるが、コピー用紙なら数円、最近よく利用するA3の方眼紙でも10円以下のコストで同時に何枚も利用できる。必要に応じてスマホでメモを撮影しておけば、そんなに困ることはない。

オキナ 方眼紙 プロジェクトペーパー A3 5mm方眼罫 50枚 PPA35S

私のメモ・ノート術で取り入れている方法の元ネタを紹介

①全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

かなり前の書籍だが、いまだに売れているようで、「頭の中で気になっていることすべて」を洗い出し、テーマごとに更に詳細に洗い出しを行うやり方を体系的に解説している。

個人的には、多少アレンジは加えていて、綴じてあるノートは利用しないで、ルーズリーフを利用する点だ。ルーズリーフを利用すれば、抜き差しやページの追加が簡単で、テーマごとに情報が集約することが簡単にできる。体系的に整理されている方法なので、下記のゼロ秒思考よりは、こちらをまず読む方が良いのではと思う。

②ゼロ秒思考

これも有名な書籍で、内容としてはGTDの書籍と似ている。気になるテーマをA4のコピー用紙に書き出すというテク。これもアレンジしていて、A4のコピー用紙を使うこともあるが、基本はルーズリーフを利用している。あとで振り返った時に特段約に立つわけでもないが、日付と場所(カフェとか)もメモしている。

私のアレンジ流のやりかたは、書籍で挙げられている方法とほぼ同じなのだが、箇条書きにするときもあれば、マインドマップにするときもある。思考の断片をアウトプットして、情報を拡散させたり、結合させるときに利用するのに便利なやり方だ。

③マインドマップ

マインドマップが初耳という方のため、少しだけ解説すると、中心概念となるキーワードを中央に書いて、派生する概念を放射状にまとめていくメモの方法で、トニー・ブザン氏が開発したもので、これは一般的に普及してきているので、これは知っている人も多いはず。

学習時のメモとして、有効であるという文章を読んで、国家試験の時に会社法で情報を整理する時に利用したが、後に読んだ学習心理学の書籍では、そこまで成績を押し上げる効果はないということも書いてあったので、効果があったのかは不明だが、概念ごとに枝分かれして整理することになるので、理解の助けにはなると思う。

詳細:https://ja.wikipedia.org/wiki/マインドマップ

④コーネル大学式ノート

資格試験の勉強のときによく利用していた方法で、これもルーズリーフを利用していた。ちなみにテキストは裁断して26穴、30穴を開けてバインダーで綴じて、必要に応じてコーネル式でノートやメモを取ってテキストと一緒に閉じるやり方がノートを取る量が減るし、情報が集約化されやすいのでオススメ。

詳細:https://studyhacker.net/columns/cornellnotebook-method

⑤各種の記号、略号

アルファベットで、略号を創ることが多い。会計に影響されて、B/S、P/Lのように、間にスラッシュを入れて自分でしかわからない略号を作っている。

⑥Google Keep(ウェブ上のメモ)

Evernoteの動きが早いアプリのようなものだが、シンプルな機能なので、こちらをよく利用している。特に、WEB上で発見した図解や概念図のようなものであとで使えそうなものは、画像キャプチャソフトで図を保存している。

メモは、テーマごとにクリアファイルでまとめる。または26穴、30穴を開けてバインダーで綴る。

まとめ:

メモ情報の拡散(とにかく頭の中の情報を紙に書き出す)

  • GTD
  • ゼロ秒思考
  • マインドマップ

メモ情報の収束(書き出された情報を分類、対比さまざまな考え方で整理)

  • GTD手法による整理が基本
  • ルーズリーフで書き溜めたものを似たテーマごとにまとめる
  • 情報をさらに集約する。図式化、構造化、マインドマップの清書など
  • 勉強や資料などは、できるだけ情報を集約するためバインダー等を利用、追加情報はコーネル大学式ノートでメモ

メモ情報の蓄積(利用したい時に、すぐに取り出せるように保存)

  • 利用頻度の高いものはバインダーで整理
  • 利用頻度の低いものはクリアファイルで整理(フィルタイプのインデックスでタグを付けておく)
  • ウェブ上の図解であとで使えそうなものは、GoogleKeepで画像をクリッピング、タグ付け処理

利用できそうなものがあれば、アレンジして利用してほしい